
合唱指導のスペシャリスト、横田純子先生の「音楽の授業づくりのルール」を紹介します。授業前の準備、授業で子どもを引きつけるコツ、そして授業後にすぐやることとは。授業でお悩みの先生、必見です!
横田純子(東京都府中市立府中第四中学校指導教諭)
はじめに
私の授業の成り立ちの軸は、「子どもたちをいかに引きつけるか」「対話(やりとり)のある授業を重視してライブ感のある授業を創る」です。
特別なトーク術や、自慢できるようなたくさんの知識があるわけではない私ですが、人を引きつけるコツや、個人が相手の場合と集団が相手のときのやりとりのコツなどは、やはり経験を積んで身についたものなのだと思います。
実に多くの生徒(事例)と遭遇し、実に多くの失敗と反省と後悔を重ねて、やはり1万人の生徒には1万通りの対応があるということなのです。
私の10の授業ルール
【授業前】
ルール① 音楽室の環境を整える
音楽室に子どもたちが入ってきたときに、第一印象で居心地のよさを感じる空間にしたいです。美しいもの、興味を引く掲示物を用意することもあります。
私は、朝のうちに、その日の授業の流れを確認しながら授業で使う教具やプリント、CDなどは必ずチェックします。授業間の休み時間も要確認です。たとえば、「デッキに前の授業のCDが入ったまま」「プリントを配り始めたら枚数が足りない」といったことは起こりがち。子どもの前で教師がオロオロすることのないよう準備は入念に。
また、ピアノの配置には先生ごとに考えや個性が出るところだとは思いますが、私は子どもたちに鍵盤が見えるような角度にして、上半身を子どもの方に向けて、鍵盤を見ずに伴奏しています。また正面の体勢でピアノを弾きながら指導をする場合は、スリム型電子ピアノと使い分けています。
ルール② 前時、本時、次時とつながる見通しを立てる
音楽の授業は週1回。だからこそ前時、本時、次時へと続く授業のつながりを大切にしています。
前回は○○をやったから今日は○○、今日は○○ができたから来週は○○という見通しは、子どもたちにもしっかり伝えます。授業の最後に「来週は、最後までみんなで合わせられるかも!」と言うだけでもモチベーションは変わってきますよね。
見通しは、授業前後の見通しもありますが、1カ月後(定期考査や実技テストに向けて)、3カ月後(合唱コンなど行事に向けて)などの情報を与えることも、授業のモチベーションUPにつながりとても大切です! 5~6回しか授業がない3年生の3学期などは、見通しを誤ると評定を出すときにも大変なことになりかねません。
ルール③ 出欠・出席停止を必ず把握する
毎日の出欠を、感染症の出席停止日数を含め入念に確認します。
コロナ禍では、出席停止が長引く生徒もいて、この間にテストや提出物、自己評価などが出せない子どももいましたが、本人の意思(サボり)でやっていないのと、感染症で出席停止になりやれなかったのとを誤って認識してしまうと大変です。
評価は手作業になる部分も多いので、ヒューマンエラーが起きないよう、子ども個別の出席状況は入念にチェックします。